太陽光パネルが汚れると発電効率が下がる!?汚れのデメリット・原因まで解説
太陽光パネルはメンテナンスフリーだと考えられていた時代がありました。
しかし、外気にさらされ続けている太陽光パネルには、さまざまな汚れが付着してしまいます。
太陽光パネルが汚れたままだとどんなデメリットがあるのか、太陽光パネルにはどういった汚れが付着するのか、太陽光パネルを洗浄するおすすめの時期まで解説します。
太陽光パネルの汚れが引き起こすデメリット2つ
太陽光パネルは基本的に雨で汚れが落ちるように設計されています。
しかし、使用過程でどうしても雨では落ちない汚れが太陽光パネルについてしまうことがあります。
太陽光パネルについてしまった汚れを放置して起きるデメリットを2つ解説します。
デメリット①|汚れによって発電効率が1〜5%低下するおそれ
太陽光パネルが汚れていると、発電効率が1〜5%低下してしまうおそれがあると言われています。
たかが数%と思われるかもしれませんが、太陽光発電施設は20年から30年ほど利用する場合もあります。
全期間で考えた場合の損失は軽視できません。
デメリット②|ホットスポット
太陽光パネルに汚れがついたままの状態が続くと、「ホットスポット」と呼ばれる危険な状態になって、最悪の場合火災の原因になることがあります。
ホットスポットとは、太陽光パネル表面に不透明なゴミなどが長時間付着して陰ができると、発電量が低下し、陰の部分のパネルが高温になってしまう現象です。
通常は、太陽光モジュール内にバイパスダイオードとよばれる迂回回路が設定されていて高温になることを防止しますが、バイパスダイオードが故障する場合があります。
NTTレンタル・エンジニアリング株式会社|太陽光発電バイパスダイオード故障判定原理と測定器選び
太陽光パネルの汚れの原因とは?
冒頭で太陽光パネルは雨で汚れが落ちるように設計されているとお伝えしました。
太陽光パネルは基本的に傾斜して設置されるため、大半の汚れは雨で洗い流されると考えられています。
しかし、太陽光パネルの場所によって、雨でも洗い落とされずに残ってしまう汚れがいくつもあります。
原因①|鳥のフン
太陽光パネルは傾斜して設置されるのが一般的なため、パネルの上に鳥がとまることは少ないでしょう。
しかし、飛行中の鳥からフンが落下してしまった場合、パネル上に付着してしまうことが考えられます。
フンが付着してすぐに雨が降れば洗い流されることもありますが、フンの付着後、時間が経過してしまうと固着してしまい簡単には落とせなくなってしまいます。
原因②|花粉・黄砂・松ヤニ
花粉や黄砂、松ヤニといった汚れは、雨でも落ちにくい性質を持っています。
飛散する時期がある程度予測できるため、こうした汚れが飛散する時期が終わってから太陽光パネルを洗浄するのが効率的です。
原因③|火山灰
太陽光パネルの設置場所の近くに噴火する活火山がある場合には、火山灰が太陽光パネルに付着してしまうおそれがあります。
火山は噴火時期の予測が困難ですが、発電効率を注視し、定期的に洗浄すると良いでしょう。
原因④|鉄粉
太陽光パネルが工業地帯の近くに位置している場合などには、パネルに鉄粉が付着してしまう場合があります。
鉄粉はパネルの上に付着して時間が経過すると、やがて赤茶けた錆びのように固着してしまいます。
鉄粉は付着してすぐは水洗いでも落としやすいのですが、時間の経過とともに水では落とせなくなってしまう非常に難解な性質を持っています。
原因⑤|油汚れ
周辺に食品工場や飲食店がある場合、排気口から排出される油分がパネルに付着してしまう場合があります。
油汚れは当然水だけでは落とせないため、洗剤を使用した洗浄作業が必要になります。
参考:一般社団法人日本太陽光発電検査技術協会 J-PITA|J-PITAのベストプラクティス
太陽光パネルの洗浄方法
太陽光パネルを洗浄する場合、専門業者に依頼するのが安全で確実です。
間違った方法で洗浄しようとするとガラス面に傷をつけてしまったり、水垢で汚してしまったり、発電システムを損傷させてしまうおそれがあります。
住宅用太陽光発電の場合
住宅用太陽光パネルは屋根の上に設置されている場合が大半です。
屋根上の太陽光パネルを個人で洗浄すると落下のおそれがあり大変危険です。
住宅用であれば業者に洗浄を依頼した場合でも、モップと水切りを用いた手作業になるのが一般的です。
産業用太陽光発電設備の場合
水圧でブラシを回転する高圧洗浄機器などを使用して、いくつもの太陽光パネルを効率よく洗浄します。
超巨大な発電設備の場合、清掃ロボットを使用する場合もあります。
太陽光パネルを洗浄する最適なタイミングとは
太陽光パネルの洗浄には時間もコストもかかるため、実施するタイミングには注意が必要です。
春先の黄砂・花粉時期は避ける
春先では花粉や黄砂などやっかいな汚れが付着しやすい時期のため、せっかく洗浄してもまたすぐに汚れてしまうおそれがあります。
汚れが付着しやすい春先に太陽光パネルを洗浄することは避けたほうが無難でしょう。
梅雨明けごろが狙い目
梅雨明け後、暑くなる直前のあたりが洗浄作業の狙い目の時期となります。
雨が多い時期には、雨が汚れを洗い流してくれることが期待されますが。
梅雨明け後、気温が高く雨が降らなくなってしまうと、パネルに汚れがつきやすくなってしまいます。
そのため、梅雨明け直後が太陽光パネルの清掃に適していると考えられます。
まとめ
太陽光パネルは、定期的に洗浄することによって発電量の低下を防止したり、低下してしまった発電効率を回復させることが期待されます。
発電効率が低下していないか、常にチェックすることも重要です。
太陽光パネルの洗浄作業は危険がともなうため、専門業者に依頼しましょう。
洗浄を依頼するのは、梅雨明け直後がおすすめです。