1. HOME
  2. ブログ
  3. お役立ち情報
  4. パワーコンディショナーの交換費用はどれくらい?交換が必要な理由も解説

お役立ち情報

column

お役立ち情報

パワーコンディショナーの交換費用はどれくらい?交換が必要な理由も解説

パワーコンディショナーは、太陽光発電を稼働させる上で重要な機器です。太陽光発電で作った電力をパワーコンディショナーを通すことで家庭で使えるようになります。パワーコンディショナーにも寿命があり、一定期間が経つと交換が必要です。

しかし、「パワーコンディショナーの交換費用はどれくらい?」「パワーコンディショナーを交換する理由が知りたい」と考えている人も多いでしょう。

そこで本記事では、パワーコンディショナーの概要から交換費用について解説します。パワーコンディショナーを交換する理由や修理とどちらがお得なのかも紹介するため、気になる人はぜひチェックしてください。

パワーコンディショナーとは

パワーコンディショナーとは、太陽光発電で得た電力を家庭用の電力へ切り替える機器です。一般的に太陽光発電で生産した電力は、そのまま家庭内で使えません。一度電力の状態を切り替えることで、家庭内で電力の供給が可能になります。

パワーコンディショナーがなければ、太陽光発電でいくら電力を生産したとしても、家庭で使うことはできません。発電したエネルギーを家庭で使うために、最も重要な機器と言っても間違い無いでしょう。

パワーコンディショナーの役割

パワーコンディショナーの役割は、発電したエネルギーを変換することです。太陽光発電でえた電力は「直流の電流」となります。家庭用で電力を使うためには「交流の電流」が必要です。

そのため、パワーコンディショナーを用いて直流の電流を交流に切り替えることで、発電したエネルギーを一般家庭でも利用が可能です。

また、パワーコンディショナーを導入することで、発電量の最大化や停電対策が見込めます。パワーコンディショナーと太陽光発電を同時に稼働させることで、天候や日照時間に変化がある場合でも、安定した電力の供給が可能です。

さらに、多くのパワーコンディショナーには「自律運転機能」が付帯しているため、停電時でも一定期間は稼働します。万が一、停電が発生した場合でも太陽光発電で得た電力を家庭用に変換し、家庭内で電気を使用できます。

パワーコンディショナーの価格

パワーコンディショナーの価格は、20万〜30万円程度とされています。一般的にパワーコンディショナーを導入する際は、太陽光発電に関連する設備と一緒に価格を算出します。

パワーコンディショナーだけの金額を算出するケースは少なく、システムの一部として考えると前述した金額となります。ただし、パワーコンディショナーの費用は販売店やメーカーによって大きく異なります。1社だけの金額を鵜呑みにせず、他メーカーの価格も確認しておきましょう。

パワーコンディショナーの交換費用

経済産業省エネルギー庁が公開しているデータによると、パワーコンディショナーの交換費用は、1台あたり22.4万円程度です。

もちろん、パワーコンディショナーのメーカーや販売元によって交換費用は異なりますが、目安として把握しておきましょう。あらかじめ目安金額を把握しておくことで、交換業者からの請求金額が適正か判断できます。

また、パワーコンディショナーの寿命は10〜15年程度と言われています。太陽光パネルの法定耐用年数が17年に設定されていることから、同時期に交換するケースが多いです。実際には20年以上交換することなく稼働しているパワーコンディショナーも存在するため、状況に合わせた対応が必要です。

さらに、パワーコンディショナーには、購入時メーカーや販売店の保証期間が設定されています。保証期間中なら交換費用を大幅に抑えられるため、コストをかけることなく製品の交換が可能です。

パワーコンディショナーを交換する理由

パワーコンディショナーを交換する理由は、以下の通りです。

  • 保証期間のリセットが可能
  • 電力変換効率の低下を防げる
  • 突然の停電リスクを無くせる

それぞれ順に解説します。

保証期間のリセットが可能

パワーコンディショナーを交換することで、保証期間のリセットが見込めます。パワーコンディショナーを新品で購入すれば、新たにメーカー保証が付きます。メーカー保証を活用すれば、コストを大幅に抑えて機器の修理・交換が可能です。

さらに、2000年代に発売されたパワーコンディショナーの保証期間は10年程度が一般的でした。一方、近年発売されているパワーコンディショナーは、15年前後の保証期間が設定されているケースが多いです。交換することでより長期間、安心してパワーコンディショナーを稼働させられるでしょう。

電力変換効率の低下を防げる

パワーコンディショナーを交換することで、電力変換効率の低下を防げます。パワーコンディショナーは修理して長年使っていても、内部の変換効率は低下しているケースが多いです。

電力の変換効率が低下していると、太陽光パネルで発電した電力を上手く交流電流に変換できません。結果として電力ロスが起きる可能性が高いです。

しかし、パワーコンディショナーを交換すれば、旧型よりも高い電力発電効率が見込めます。パワーコンディショナーの寿命は15年前後になることから、導入時よりも最新の機器が数多く登場しています。最新のパワーコンディショナーへ交換することで、これまで以上に効率よく電力を変換でき、電力ロスを防げるでしょう。

突然の停電リスクを無くせる

パワーコンディショナーを修理して長年使い続けている場合、突然故障してしまうリスクがあります。内部の半導体や配線が故障してしまうと、気付かぬ内に故障が進行し、突然電力を変換できなくなります。

パワーコンディショナーには自律稼働機能が搭載されていますが、本体が故障していては上手く機能しません。結果的に太陽光発電で得た電力を交換できず、大幅な電力ロスと緊急時に電気が付かない状況が発生してしまいます。

そのため、パワーコンディショナーを修理して使い続けるのではなく、交換することで安心して太陽光発電を稼働させられるでしょう。

パワーコンディショナーは交換・修理どちらがお得か

パワーコンディショナーの交換を検討している場合「交換と修理はどっちがお得なの?」と考えている人も多いでしょう。

長期的なことを考えるのであれば、パワーコンディショナーを交換した方がお得です。修理費用自体は交換よりも金額を抑えられますが、寿命までに何度も実施するのであればコストがかさんでしまいます。

また、メーカー保証期間中でも外部要因で故障していると判断されれば、実費負担になる可能性も高いです。メーカーによって修理費用の項目は異なるものの、調査や修理・人員手配費など様々なコストがかかります。

そのため、10〜15年程度パワーコンディショナーを利用している場合、長期的な稼働を考えるのであれば、交換した方が費用を抑えられる可能性は高いでしょう。

まとめ

以上、パワーコンディショナーの概要から交換費用について解説しました。

パワーコンディショナーは太陽光発電を稼働させる上で、欠かせない機器の一つです。パワーコンディショナーがなければ、発電した電力を家庭で使えません。故障しないよう、状態を確認しながら稼働させる必要があります。

また、パワーコンディショナーの交換費用は20万円前後です。製品の利用期間や修理の頻度などによっては、交換した方がコストを抑えられるケースが多いです。将来的な故障を考えても、交換するメリットを考慮して判断しましょう。

関連記事