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太陽光パネルの相場はどのくらい?設置費用の推移や使える補助金は?

太陽光パネルの価格は昔と比べて大きく下がっています。ここ10年の価格だけ見ても設置にかかる費用は年々下がっており、一般家庭でも太陽光パネルを気軽に設置しやすい時代になりました。

この記事では、太陽光パネルの設置にかかる費用の相場を解説します。これから太陽光パネルの設置しようと考えている人のために、設置にかかる費用の推移や補助金についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

太陽光パネル設置にかかる費用の相場

住宅用太陽光パネルの設置にかかる費用の相場は、平均で117万円ほどです。

太陽光パネルの設置にかかる費用は、設置する太陽光パネルの量で決まります。

経済産業省のデータ1によると、2022年の時点で1kwごとに平均26.1万円の費用がかかることがわかっており(新築の場合)、住宅用の太陽光発電は平均で4.5kwほどなので、26.1×4.5=117.45となり、相場は平均117万円ほどであることが分かります。

4.5kwという数字はあくまで平均であり、3kwの設備であれば費用は78万円ほどで済みますし、6kwの設備であれば156万円ほどかかってしまいます。また、新築と比べ既築の場合は1kwごとにかかる設置費用は平均で28.1万円となるので、設置する人の環境によって費用は大きく変化します。

太陽光パネル設置にかかる費用の内訳は、以下の通りです(1kwあたり26.1万円として換算)。

太陽光パネル約15万5000円
パワーコンディショナー約3万5000万円
架台約2万円
工事費約5万円
その他約2000円

太陽光発電の設置にかかる費用は、設置する太陽光パネルが多ければ多いほど1kwあたりの費用が小さくなります。50kw〜250kwぐらいの大きさだと、1kwあたり平均17.3万円にまで下がります。

太陽光パネル設置費用の推移

太陽光パネルの設置費用は年々安くなっています。1993年に住宅用太陽光発電が初めて導入されたときは、1kwあたり370万円もの設置費用がかかり、とても一般市民が気軽に手を出せる金額ではありませんでした。

しかし、導入当初は1kwあたり数百万円もした設置費用は、2012年には1kwあたり平均43.1万円にまで下がっています。先ほども述べた通り、2022年には1kwあたり26.1万円にまで下がっており、昔と比べ設置費用は大きく下がっていることが分かります。

太陽光発電のメリット・デメリット

太陽光発電はここ数十年でめざましい進歩をとげ、一般家庭への普及も大きく広がっています。これから先も住宅用太陽光発電の注目度は高まっていくでしょうが、太陽光発電には特有のメリットとデメリットがあります。

太陽光発電のメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット

  • 環境にやさしい
  • 売電収入を得られる
  • 災害時に強い

デメリット

  • 初期費用・廃棄費用がかかる
  • 故障のリスクがある
  • 発電量が天候に左右される

太陽光発電の大きなメリットは、やはり環境にやさしいクリーンエネルギーであることです。地球の未来を考えるSDGsの観点から見ても太陽光発電は重要視されていますし、地震が多く脱原発を目指す日本では、代替エネルギーとして注目されています。

また、使用する電気を自宅の太陽光発電でまかなえるほか、余った電気を売ることで売電収入を得ることもできます。そのため投資目的で太陽光パネルを設置する人も多いです。

太陽光発電のデメリットは、太陽光パネル設置にかかる初期費用や廃棄費用が高額なことです。設置費用は昔に比べてかなり安くなっているとはいえ、まとまったお金が必要なため、太陽光発電に興味はあっても設置をためらってしまう要因となっています。

また、太陽光発電の発電量は天候に大きく左右されます。季節や悪天候の影響で発電量が不安定になってしまうため、安定性に欠けています。太陽光発電は住んでいる地域によっても向き不向きが生まれるでしょう。

太陽光パネルを取り扱うメーカー

太陽光パネルは、多くの製造メーカーが取り扱っています。

大手電機メーカーの「Panasonic」や「シャープ」、コスパのいい「長州産業」や「カナディアンソーラー」などが人気ですが、太陽光パネルは、単純に1kwあたりのパネル単価だけを見て購入するべきではありません。

太陽光パネルを選ぶうえで単価以外に重要なのは「変換効率」です。変換効率とはいわばパネルの品質を表すものであり、太陽の光を電気に変換するうえで、どれだけ効率よくエネルギー変換を行えるかを示す数値です。

変換効率の数値が高ければ、少ないパネルの設置面積で多くのエネルギーを生み出すことができるので、太陽光パネルを長期で利用すればするほど、「変換効率」の差は重要になってきます。

その他にもパネルの「重量」や「保障期間」もパネルを選ぶうえで重要です。

太陽光パネルは重ければ重いほど屋根にかかる負担が大きくなり、耐震性に影響を及ぼします。品質の高い太陽光パネルは軽量でありながら機能も優れているので、太陽光パネルを選ぶうえでの一つの基準にするといいでしょう。また、太陽光パネルは高額なので、保障期間が長くて信頼のできるメーカーから購入するとリスクが少なく安心です。

このように、太陽光パネルをどこのメーカーで買うか悩んだときは、価格だけでなく自分が何を重要視するかを考えることも大切です。また、工事を行う施工業者もメーカー同様に慎重に選ぶ必要があるでしょう。

太陽光パネル導入で利用できる補助金

2023年現在では、太陽光パネルを導入することで国からもらえる補助金はありません。

しかし太陽光発電はエネルギー自給の問題やSDGsの観点から、推奨している自治体が多く、多くの自治体が独自に補助金制度を設けています。

例えば東京都では10kw以上の太陽光発電導入で、新築の場合は1kwあたり10万円、既築の場合12万円の補助金がもらえます。2

他にも京都府では市町村との協調間接補助金として、太陽光発電と蓄電池を同時に設置することで、市町村の補助金に最大13万円を上乗せしてもらえますし3、埼玉県では太陽光パネル1kwあたり7万円の補助金に加え、「蓄電池」「V2H充放電設備」「エネファーム」等の設備1件ごとに10万円の補助金給付を行っています(FIT制度の取得を行わない場合)。4

太陽光発電の補助金は、都道府県からもらえる補助金の他にも、市区町村からも補助金が出る場合があるので、太陽光パネルを導入する際には、きちんと調べておくようにしましょう。

まとめ

太陽光発電は近年、再生可能エネルギーとして注目を集め、一般家庭にも大きく普及するようになりました。設置にかかる費用の相場は117万円ほどと、昔に比べかなり手が出しやすい金額になっています。

太陽光パネルは数多くのメーカーが取り扱っているので、パネル単価や変換効率、重量などを見てどのメーカーのパネルを購入するか判断するといいでしょう。

太陽光パネルを設置する際は、各自治体から補助金が出る場合もあります。少しでも出費を抑えるために、自治体のホームページをチェックするなどして、確認しておくようにしましょう。

  1. https://www.meti.go.jp/shingikai/santeii/pdf/082_01_00.pdf ↩︎
  2. https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/climate/solar_portal/subsidy.html ↩︎
  3. https://www.pref.kyoto.jp/energy/h28hojyokin.html ↩︎
  4. https://www.pref.saitama.lg.jp/a0503/hojyokin2.html ↩︎

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