太陽光パネルをメンテナンスする方法とは?必要性や注意点を解説
太陽光パネルの寿命は長く、導入から20年前後と言われています。太陽光パネルをできるだけ長く効率的に使い続けるためには、メンテナンスが欠かせません。
しかし「太陽光パネルをパネルをメンテナンスする意味ってあるの?」「太陽光パネルをメンテナンスする方法を知りたい」と考える人は多いでしょう。
そこで本記事では、太陽光パネルをメンテナンスする必要性や方法を解説します。太陽光パネルをメンテナンスする際に注意するべき点も解説するため、気になる人はぜひチェックして下さい。
太陽光パネルをメンテナンスする必要性
太陽光パネルをメンテナンスする最大の理由は、事故や故障の予防と発電効率の維持です。太陽光パネルは寿命の長い製品ですが、ほこりや汚れが溜まってしまうと故障の原因となります。
太陽光パネル内にほこりが溜まった状態が続くと、うまく発熱できず最悪の場合はケーブル間で火災が発生してしまいます。
また、メンテナンス不足で太陽光モジュールの経年劣化が進むと、大幅に発電効率が低下します。発電効率が低下すると、合計発電量が減少します。結果的に売電収入の低下に繋がってしまうでしょう。
太陽光パネルのメンテナンス方法は2種類
太陽光パネルのメンテナンス方法は、以下の2つに分けられます。
- 目視点検
- 数値点検
それぞれ順に解説します。
目視点検
目視点検とは、その名の通り太陽光パネル自体を目視で汚れや破損を確認する方法です。
パネル表面の汚れや腐食・サビの確認、ケーブル類の断線をチェックします。太陽光パネルの汚れは故障に直結します。これらが見られた場合は、パネル洗浄やケーブルの整理を行い、汚れを落としておきましょう。
数値点検
数値点検とは、専用機器を活用して太陽光パネルが正常に稼働しているか確認する方法です。
赤外線センサーによる発熱検査やブレーカー動作確認が挙げられます。太陽光パネルは表面に問題が確認されなくても、内部で異常をきたしているケースがあります。
数値検査を実施することで、目視点検では分からない問題を把握できます。定期的に業者へ数値点検を依頼し、正常に稼働しているか確認しましょう。
太陽光パネルをメンテナンスする方法
太陽光パネルをメンテナンスする方法は、以下の通りです。
- 所有者がメンテナンスを実施する場合
- メーカーや販売店がメンテナンスを実施する場合
- 専門業者がメンテナンスを実施する場合
それぞれ順に解説します。
所有者がメンテナンスを実施する場合
太陽光パネルは、所有者がセルフメンテナンスを実施するケースがあります。
所有者によるメンテナンス時は、目視点検がメインです。太陽光パネルには、鳥の糞がこべりついていたり、ゴミや遺物が付着していることがあります。
ただし、太陽光パネル表面の汚れは、雨で落ちる設計がされています。高頻度で清掃する必要はなく、マイクロファイバーモップでのガラス拭きや目に見えるゴミを取るだけで綺麗にできるでしょう。
メーカーや販売店がメンテナンスを実施する場合
太陽光パネルが保証期間内なら、メーカーや販売店にメンテナンスを依頼する方法があります。
メーカーや販売店には太陽光パネルを導入後、一定期間のメンテナンスサービスが含まれているケースが多いです。保証サービスを活用すれば、コストをかけることなく太陽光パネルのメンテナンスを依頼できます。
導入業者によるメンテナンスを実施するため、問題点の発見から修繕対応までがスムーズな点が特徴です。ただし、保証適用外の故障に関しては、別途修繕費用がかかるため注意しましょう。
専門業者がメンテナンスを実施する場合
太陽光パネルをメンテナンスする方法として、専門業者への依頼が挙げられます。
専門業者へメンテナンスを依頼する場合、目視点検から電気点検・対応支援までまとめて対応してもらえます。さらに、豊富なメンテナンスプランを用意しているため、必要に応じて最適な依頼が可能です。
一方、太陽光パネルのメンテナンスを業者へ依頼する場合、業者によって必要コストや対応項目が異なります。依頼業者によってクオリティも異なるため、複数社へ問い合わせして比較検討した上で依頼しましょう。
太陽光パネルをメンテナンスする際の注意点
太陽光パネルをメンテナンスする際は、下記ポイントに注意しましょう。
- セルフメンテナンスはおすすめできない
- 業者へ依頼するときは相見積もりを取る
- アフターフォローが充実しているか確認する
それぞれ順に解説します。
セルフメンテナンスはおすすめできない
太陽光パネルをメンテナンスする場合、セルフメンテナンスはおすすめできません。太陽光パネルは精密機械のため、メンテナンス時に傷つけてしまう可能性があります。自分で掃除した際に傷がついた場合、メーカーによる保証は受けられません。
また、太陽光パネルは高所に設置しているケースが多く、セルフメンテナンスの際に怪我や事故が発生する恐れがあります。セルフメンテナンスの経験がない場合、清掃時に落下して怪我をするリスクがあります。
そのため、太陽光パネルはセルフメンテナンスを行うのではなく、専門業者やメーカーへ依頼しましょう。
業者へ依頼するときは相見積もりを取る
太陽光パネルのメンテナンスを業者へ依頼する際は、複数社から相見積もりを取りましょう。
太陽光パネルのメンテナンス費用は業者によって異なります。1社だけに見積もりを依頼した場合、現状のメンテナンス費用の相場を把握できず、法外な価格設定に気づくことができません。複数社から相見積もりを取得することで、メンテナンス費用の相場感を把握でき、適切な価格で依頼が可能です。
また、相見積もりを取得することで、価格交渉も依頼できます。条件の良い業者に対して、他社で価格の低い見積もりを提示することでコストを抑えられるケースがあります。さらに、業者によって対応範囲やクオリティは異なるため、相見積もりを取得することで最も条件の良い内容を選択できるでしょう。
アフターフォローが充実しているか確認する
太陽光パネルのメンテナンスを業者へ依頼する場合、アフターフォローの内容も確認しましょう。
業者のメンテナンスプランの中には、定期的に点検を行うアフターフォローが含まれています。アフターフォローを活用すれば、万が一メンテナンス後に不備が見つかったとしてもコストをかけることなく修正が可能です。
アフターフォローが充実していれば、本来メーカー保証外の修繕も低コストで修繕依頼ができます。従来発生したコストを大幅に削減できるため、太陽光パネルのメンテナンスを依頼する上では非常に重要なポイントです。
メンテナンス単体で依頼するだけではなく、業者独自のアフターフォローがないか確認しておきましょう。
まとめ
以上、太陽光パネルをメンテナンスする必要性や方法を解説しました。
太陽光パネルを長期的に使い続けるには、メンテナンスは欠かせません。太陽光パネルはセルフメンテナンスも可能ですが、誤って破損してしまうケースや怪我・事故が発生してしまうリスクもあります。
安全に太陽光パネルのメンテナンスを行うなら、専門業者へ依頼しましょう。業者へ依頼すれば、メンテナンスだけではなくアフターフォローも見込めます。太陽光パネルの状況やメンテナンス頻度に応じて、依頼方法を選択しましょう。